【初心者向け】海外FXのLot(ロット)とは?損益計算、レバレッジの関係性も解説!
Lot(ロット)とは、FXにおいて基本用語です。ただLotと聞いても、
「聞いたことあるけれど、よく理解していないな…」
「Lotで損益の計算方法はどうやるの?」
「レバレッジと関係あるみたいだけど、実際どうなの?」
と疑問ばかりかもしれません。
しかし、知らないままでいると、将来知らないだけでは済まされない事態になるかもしれません。
そこでこの記事では、
- Lot(ロット)の用語解説
- Lot(ロット)を用いた損益計算
- Lot(ロット)とレバレッジの関係
- 初心者なら知っておきたい適正Lot(ロット)の設定方法
などについて解説します。
この記事を読めば、Lotについて理解でき、かつ損益の計算まで自分で出来るようになれます!
かせあきら
海外FX歴8年の現役トレーダー兼ライター
国内FXで取引を始めるも、2016年の「イギリスEU離脱選挙」「アメリカ大統領選」で約定力の低さが原因で2度の大負けを経験。しかし某有名ブロガーの教えで、約定力の高い海外FXに行き着く。トレードスタイルはスイング~ポジション。2020年からライターとして「FX」「クレジットカード」「格安sim」など、お金に関する記事を中心に執筆。海外FX関連なら200記事以上の実績がある。
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Lot(ロット)とは?
Lot(ロット)とは、1回の注文でやり取りする取引単位のことです。一般的に「○○Lot」と表記します。
Lotには別の表記法もあり、例えば、
- ○○通貨
- ○○枚
と表記されることもありますが、海外FXでは「1Lot=10万通貨」として扱う所がほとんどです。※各FX業者によって1Lotあたりの単位は異なります。
そのため、「1Lot=10万通貨=10万枚」と読み換えることもできます。
なぜLot(ロット)を使うのか?
わざわざFXでLotを使うのは、注文時の入力ミスを減らすためです。
仮にLotを使わずに「10万通貨」で注文しようとするとどうなるでしょうか?
「100,000通貨」と何個も「0」を入力する必要があり、入力ミスの可能性が高まります…。
FXでは1ケタ多く入力するだけで損益が10倍も変わるので、入力ミスは致命的になります。
なので、できるだけ簡素化するためにLotが使われているのです。
日常生活で例えるなら、
- 1分=60秒
- ファーストフード店のセット=ハンバーガー+フライドポテト+ドリンク
と同じであり、「1分」「1セット」と言った方が理解しやすく、ミスも少なくできます。
海外FXと国内FXのLot(ロット)の違い
海外FXと国内FXのLotの違いは、1Lotの通貨量です。海外FXでは「1Lot=10万通貨」が基本ですが、国内FXでは「1Lot=1,000~1万通貨」が基本となります。
海外FX業者 | 1Lotの通貨量 |
XM | 10万通貨 |
BigBoss | 10万通貨 |
Axiory | 10万通貨 |
国内FX業者 | 1Lotの通貨量 |
DMM FX | 1万通貨 |
みんなのFX | 1万通貨 |
LION FX(ヒロセ通商) | 1,000通貨 |
※FX業者の口座タイプによっては、「1Lot=1,000通貨」と設定している所もあるので注意
つまり1Lotの通貨量の違いは、損益計算で10~100倍という差を生む要因となります。
詳しくは、次の「Lot(ロット)で損益を計算する」で解説します。
Lot(ロット)で損益を計算する
Lotで損益を計算する前に、Lotと関係性が高いpips(ピップス)を知っておきましょう。
pips(ピップス)とは?
pip「percentage in point」の複数形で、各通貨ペアの変動値のことです。
pipsは通貨ペアによって1pipsの大きさが異なり、大きく分けて、
- 円クロス(円が絡む通貨ペア)
- 米ドルストレート(米ドルが絡む通貨ペア)
の2種類に大別されます。
例えば円クロスなら、「1pips=0.01円(1銭)」と換算します。
円クロスのpips | 円換算 |
1pips | 0.01円(1銭) |
10pips | 0.1円(10銭) |
100pips | 1円 |
また米ドルストレートなら、「1pips=0.0001ドル(0.01セント)」と換算します。
ドルストレートのpips | ドル換算 |
1pips | 0.0001ドル(0.01セント) |
10pips | 0.001ドル(0.1セント) |
100pips | 0.01ドル(1セント) |
また損益は「Lot×pips」で計算しますので、Lotが増えるとpipsに応じて損益が増減することから注意が必要です。
Lotと通貨量から「1pips」「10pips」「100pips」で損益がどう変化するかは、以下の通りです。
Lot | 通貨量 | 1pips | 10pips | 100pips |
0.1Lot | 1万通貨 | 100円 | 1,000円 | 1万円 |
1Lot | 10万通貨 | 1,000円 | 1万円 | 10万円 |
10Lot | 100万通貨 | 1万円 | 10万円 | 100万円 |
Lot(ロット)とpips(ピップス)で損益を計算する
FXの損益は、以下の計算式で計算されます。
【計算式】損益=Lot × pips
例えば、「1Lot=10万通貨」のFX業者でUSD/JPYを10Lot買ってから、USD/JPYが「100円→101円」と動いた場合の損益は、
pips=101円ー100円
=1円
=100pips
損益=Lot×pips
=10Lot×100pips
=100万通貨×1円
=100万円
となり、含み益は100万円になることが分かります。
つまり損益は、Lotを増やせば増やす程大きくなる特徴があります。
Lot(ロット)とレバレッジの関係
レバレッジとは、口座資金を何倍にして取引するかの倍率のことです。
Lotとレバレッジは関係が深いので、FXをやるなら必ず理解しておきましょう。
ハイレバレッジならLot(ロット)を増やせる
「レバレッジが高い」とは、つまりハイレバレッジのことを指します。ハイレバレッジにするとLotを増やすことができ、結果、必要証拠金(取引に最低限必要な口座資金)を小さくできるからです。
レバレッジ、Lot、必要証拠金などの関係は、以下の計算式で表せます。
【計算式】必要証拠金=通貨ペアレート÷レバレッジ×Lot
例えばUSD/JPYレートが「100円」の時、レバレッジ「100倍」で「1Lot=10万通貨」のFX業者で「1Lot」買う場合の必要証拠金を計算してみましょう。
必要証拠金=通貨ペアレート÷レバレッジ×Lot
=100円÷100倍×1Lot
=1円×10万通貨
=10万円
つまり、この取引での必要証拠金は10万円であり、レバレッジを高くした分だけ取引できるLotも大きくできます。
もしレバレッジを「10倍、100倍・・・」と高くしていけば、それだけ必要証拠金は「1/10、1/100・・・」と減らせるので、結果Lotは「10倍、100倍・・・」と増やせるのです。
「レバレッジ」「必要証拠金」「取引可能なLot」の関係性を一覧にすると、以下になります。
レバレッジ | 必要証拠金 | 取引可能なLot |
10倍 | 100万円 | 0.1Lot |
100倍 | 10万円 | 1Lot |
1,000倍 | 1万円 | 10Lot |
※USD/JPYレート「100円」で計算
Lot(ロット)が高い場合の注意点
注意点としてLotを高くし過ぎると、ロスカット(注文ポジションの含み損が一定の比率を超えた時、その時のレートで強制決済すること)される確率が高まります。
なぜなら、Lotが高いと必要証拠金(取引に最低限必要な口座資金)が多くなり、「口座資金>必要証拠金」というバランスを保てなくなるからです。
Lotの高過ぎはロスカットされるリスクも同時に高めるので、Lotの設定値には気をつけましょう。
初心者はLot(ロット)をどう設定すれば良い?
初心者の内は勝率が低くなりがちなので、Lotはできるだけ低く設定するのがオススメです。
もしLotが高すぎると、低い勝率と相まって損失が大きくなる可能性があります。
初心者の適正Lot(ロット)単位は「1,000通貨」
初心者は、「1Lot=1,000通貨」から始めるのがオススメです。
最初は負ける事を前提に、練習する気持ちで小さく始めるのがコツです。
さらに知っておいて欲しいのが、FX業者の口座タイプによって1Lotの数量に違いがあります。
そのため、口座タイプが「1Lot=1,000通貨」になっているFX業者を選ぶようにしましょう。
XM口座タイプ | 1Lotの数量 |
スタンダード口座 | 10万通貨 |
マイクロ口座 | 1,000通貨 |
例えば上記から選ぶなら、「マイクロ口座」を選べばOKです。
初心者の適正Lot(ロット)は「口座資金の2~3%」
Lot単位が決まったら、次に決めるのは適正Lotです。
目安として初心者なら、「口座資金の2~3%」に設定するのがオススメと言えます。
なぜなら初心者でなくても、FXトレーダーが連続して勝ち続けるのは至難の業だからです。
もし無謀にも100Lotに設定して連続で負けてしまうと、数回負けただけで口座資金を全て失ってしまうこともあります。
逆にLotを「口座資金の2~3%」と小さく設定しておけば、連続で負けたとしてもスグに口座資金を全て失うことはありません。
例えば、口座資金100万円でLotを
- 「3%」
- 「10%」
- 「20%」
のいずれかで設定した場合、取引で10連敗した時の口座残高をシミュレーションしてみましょう。
※この場合のLotは、連敗する毎に設定し直します。
連敗数 | 3% | 10% | 20% |
1敗 | 97万円 | 90万円 | 80万円 |
2敗 | 94万円 | 81万円 | 64万円 |
3敗 | 91万円 | 72万円 | 51万円 |
4敗 | 88万円 | 65万円 | 40万円 |
5敗 | 86万円 | 59万円 | 33万円 |
6敗 | 83万円 | 53万円 | 26万円 |
7敗 | 81万円 | 47万円 | 21万円 |
8敗 | 78万円 | 43万円 | 17万円 |
9敗 | 76万円 | 38万円 | 13万円 |
10敗 | 73万円 | 34万円 | 11万円 |
「3%」と「20%」の10連敗時の差額を比較すると、「73万円-11万円=62万円」となり、大きな差となることがわかります。
ちなみにLotを「20%」の固定設定で連敗し続けると、1敗する毎に「20万円」ずつ失っていきますので、5敗目で残高が「0万円」になってしまいます。
定額でLot設定するのは危険なので、絶対に止めておきましょう!
まとめ:Lot(ロット)を理解すれば大損を防ぐための最強の盾となる!
Lotは海外FXをやる上で、必須知識です。
- 海外FXは「1Lot=10万通貨」
- 損益計算は「Lot×pips」
- ハイレバレッジならLotも大きく設定できる
- 初心者ならLot単位は「1,000通貨」に
- 適正Lotは「口座資金の2~3%」がベスト
もしまだ分からない事があったら、理解できるまでこの記事を読み込むか、自分で本やネットで調べてみましょう! 理解不足のままFXを続けていくことが、FXトレーダーにとっての最大のリスクになります。
もし海外FXで稼ぎ方がわからなければ、下記の記事が参考になりますので、興味のある方はご覧ください!
▶︎海外FXの10万通貨ってどのくらい稼げる? 稼げるポイントも解説!
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