海外FXの強制ロスカットはいつ発動される? ロスカットを防ぐ4つの対策も解説!

FXでは、ロスカットにかかった場合、含み損が決済されるので大損します。ただ、どのような状況になるとロスカットされるのかよくわからない方も多いのではないでしょうか?

恥ずかしながら筆者は、もともと数万円の資金から海外FXを始めたこともあり、何度も強制ロスカットにかかった経験があります。

そこでこの記事では、

  • ロスカットの意味
  • どのような状況でロスカットされるのか
  • ロスカットされないための対策

について解説します。

この記事を読めば、海外FXと国内FXのロスカット水準の違いについても理解できます。ロスカットにかかりそうになった場合の対策も解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

この記事を書いた人

茶虎
海外FX歴8年の現役トレーダー兼ライター

国内FXを1年ほど利用していたが、資金的に利用しにくいという理由で海外FXに転身。これまで口座開設した海外FX口座は10種類以上。トレード方針はスイングトレードとEAを使った自動売買。2018年より、ライターとして「FX」「節税」「クレジットカード」など投資・金融ジャンルを中心に200記事以上を執筆。海外投資にも関心があり、投資を行っている。

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強制ロスカットとは業者が行う損切り

ロスカットとは、業者が強制的にポジションを決済することで、強制ロスカットとも呼ばれています。ロスカットは、FX業者がトレーダーの資金を最低限守るために、含み損が一定以上になったタイミングで実行されます。

通常の損切り(ストップ・ロス注文)とは違い、トレーダーの意思とは関係なく実行されるので注意が必要です。

そして、ロスカットを考える際に、必ず理解しなければならないのが以下の3つの言葉。

  • 必要証拠金
  • 有効証拠金
  • 証拠金維持率

順番に解説しますね!

必要証拠金と有効証拠金の意味

まず、必要証拠金はエントリーする際に最低限必要な資金です。必要証拠金は通貨ペアやロット数、FX業者のレバレッジにより変わり、以下の計算式でわかります。

通貨ペアの為替レート✕ロット数÷レバレッジ

したがって、レバレッジ25倍の業者でドル円(1ドル=100円)を取引する際に必要な証拠金は、以下のように求めます。

100円✕1万通貨(0.1ロット)÷25=4万円

つまり、ドル円を1万通貨取引する場合、4万円の資金が必要です。

次に有効証拠金は口座残高から保有ポジションの含み損益を合わせた金額。例えば、口座に10万円の資金があり、保有しているポジションの含み益が3万円の場合、有効証拠金は13万円です。

他方、保有しているポジションの含み損が3万円の場合、有効証拠金は7万円です。このようにポジションの含み損益により有効証拠金も変動します。

証拠金維持率について

そして、ロスカットに大きくかかわるのが、証拠金維持率です。証拠金維持率とは、保有ポジションに対して、現在の口座にどのくらい余裕があるかを表す数値です。

有効証拠金に対する必要証拠金の割合で、以下のように計算します。

有効証拠金÷必要証拠金✕100

例えば、有効証拠金が10万円、必要証拠金が2万円の場合の証拠金維持率は500%。

では、上のケースで保有しているポジションの含み益が増えた場合と、含み損が増えた場合で証拠金維持率がどうなるか見てみましょう。

有効証拠金 含み損益 証拠金維持率
増えた 4万円の含み益 700%
減った 4万円の含み損 300%

含み益が増えた場合、有効証拠金も増えるので、証拠金維持率も500%から700%へアップします。他方、含み損が増えた場合、有効証拠金は減るため、証拠金維持率が500%から300%へ下がるでしょう。

証拠金維持率が一定の水準以下になると強制ロスカットが発動

証拠金維持率が一定の水準以下になると強制ロスカットが発動されるので注意してください。

強制ロスカットが発動されると、含み損を抱えていたポジションは強制的に決済されるので、大損します。そのため、大損をしたくなければ、含み損が拡大する前に損切りをしなければなりません。

海外FXの方が強制ロスカットされにくい

FX業者では、強制ロスカットされる証拠金維持率が決まっています。国内FXと海外FXでは、ロスカットされる証拠金維持率が違います。

まず、国内FXのロスカット水準は、以下のように50%もしくは100%に設定している業者がほとんどです。

業者 ロスカット水準
DMM FX 50%
GMOクリック証券 50%
みんなのFX 100%
ヒロセ通商 100%
セントラル短資 100%

次に海外FX業者のロスカット水準を見てみましょう。

業者 ロスカット水準
XM 20%
BigBoss 20%
FBS 20%
Axiory 20%
iForex 0%
IS6FX 50%

概ねどの業者も20%以下のロスカット水準です。iFOREXに至ってはなんと0%とかなり低く設定されています。

このように海外FXの方が国内FXよりもロスカットされる証拠金維持率が低めです。したがって、ロスカットもされにくいでしょう。

強制ロスカットにかかりにくくする4つの方法

強制ロスカットにかかった場合、大損をしてしまいます。ただ、できれば強制ロスカットにかかりたくないと考えている方も多いのではないでしょうか?

強制ロスカットにかかりにくくするためには、4つの方法があります。

  1. レバレッジが高い業者を選ぶ
  2. ロット数を落とす
  3. ロスカット水準が低い業者を選ぶ
  4. 余剰資金で取引をする

ぜひ参考にしてみてくださいね!

1.レバレッジが高い業者を選ぶ

レバレッジの高い業者を選んだ方が、強制ロスカットされる可能性は低くなります。なぜなら、レバレッジが低ければ、必要証拠金も少なくなるので、証拠金維持率も高くなるからです。

例えば、以下の条件をもとに、レバレッジ25倍の国内FXとレバレッジ1,000倍の海外FXでは、どのくらいロスカットのされやすさが変わるのか見てみましょう。

証拠金 10万円
通貨ペア ドル円
ドル円のレート 1ドル100円
注文方針 買い注文
ロット数 0.1ロット
レバレッジ
  • 国内FXは25倍
  • 海外FXは1,000倍
ロスカット水準 50%

まず、国内FXの必要証拠金は4万円なので、0.1ロットのポジションを保有した時点の証拠金維持率は250%。他方、海外FXの必要証拠金は1,000円なので、証拠金維持率は1万%です。

業者 必要証拠金 強制ロスカット
までのpips
国内FX 4万円 800pipsの下落
海外FX 1,000円 995pipsの下落

このことから、レバレッジの高い海外FXの方が、強制ロスカットされるまで余裕がありそうです。

2.ロット数を落とす

多くの場合、FXで強制ロスカットされるのは、合計ロット数が大きいからです。そのため、取引するロット数を抑えれば、証拠金維持率も大きく下がりません。

以下の表は、国内FXで0.1ロット取引した場合と海外FXで0.05ロット取引した場合を比較し、強制ロスカットされるまでの値幅を調べた表です。

なお、資金は5万円、ロスカット水準は50%のケースで考えてみます。

業者 必要証拠金 強制ロスカット
までのpips
国内FX 4万円 300pipsの下落
海外FX 500円 995pipsの下落

ロット数が低ければ、含み損も大きく拡大しません。実際に、0.1ロットの取引をしている国内FXでは、ドル円の価格が1円下落するたびに含み損は1万円ずつ増加します。

しかし、0.05ロットの取引をしている海外FXでは、ドル円の価格が1円下落しても含み損は5,000円ずつしか増えません。強制ロスカットが心配であれば、ロットを落としてトレードすれば安全です。

3.ロスカット水準が低い業者を選ぶ

強制ロスカットを避けたければ、ロスカット水準が低い業者を選びましょう。以下の表は、5万円の資金でドル円を0.1ロット取引した場合に強制ロスカットされる価格を調べたものです。

業者 必要証拠金 強制ロスカット
までのpips
国内FX 100% 100pipsの下落
海外FX 20% 498pipsの下落

ご覧のようにロスカット水準が20%と100%では、ロスカットされるまでの距離に大きな差があります。

4.余剰資金で取引をする

リスクを覚悟して取引した場合、どうしても強制ロスカットにかかるリスクがあります。そのため、できれば、余剰資金で取引をするようにしましょう。

余剰資金で取引をするメリットは2つ。

  • 口座の証拠金を失っても精神的に落ち着いて判断できる
  • 追加で入金して、ロスカットを免れる

余剰資金とは、失っても痛くない金額です。例えば、月収20万円で生活している人が、10万円の損失を出すと、かなり痛いはずです。

しかし、損失が1,000円であれば、あまり痛みを感じないのではないでしょうか?

このように、失っても精神的にショックを受けない金額すなわち余剰資金で取引していれば、ロスカットを恐れなくなるでしょう。

また、ロスカットにかかりそうになったら、追加で入金もできます。追加入金をした結果、強制ロスカットを免れるケースは珍しくないので、余剰資金での取引をおすすめします。

まとめ:レバレッジが高くロスカット水準が低い業者を利用する

海外FXで、大損しないためには、どのような状況になるとロスカットされるのか理解しておく必要があります。

強制ロスカットを避けるためには、レバレッジが高くロスカット水準が低い業者を選びましょう。

数ある業者の中でおすすめはBigBoss!

BigBossのレバレッジはなんと999倍です。加えて、ロスカット水準も20%なので、大損しにくいでしょう。

日本語でのサポートも受けられるので、海外FXが始めての方は、口座開設してみてください!

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