海外FX業者には5種類のレバレッジ制限がある! 制限の緩い業者の特徴も解説!
一部の海外FX業者は、レバレッジ1,000倍や3,000倍で取引できます。そのため、レバレッジの高さで業者を選ぼうとしている方も多いのではないでしょうか?
ただ、いつでもFX業者の提供する最大レバレッジでトレードできるとは限らないので、注意してください。
この記事では、
- 海外FX業者のレバレッジ制限5種類
- FX業者10社のレバレッジ制限比較
- 制限の緩い業者の特徴
などについて解説します。
この記事を読めば、どんな時にレバレッジが制限されるのか理解できるようになります。よりハイレバレッジでのトレードをやりたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

茶虎
海外FX歴8年の現役トレーダー兼ライター
国内FXを1年ほど利用していたが、資金的に利用しにくいという理由で海外FXに転身。これまで口座開設した海外FX口座は10種類以上。トレード方針はスイングトレードとEAを使った自動売買。2018年より、ライターとして「FX」「節税」「クレジットカード」など投資・金融ジャンルを中心に200記事以上を執筆。海外投資にも関心があり、投資を行っている。
海外FX業者はいつでも最大レバレッジで取引できるわけではない
海外FXのホームページを見ると、多くの業者でレバレッジの高さをアピールしています。一般的にレバレッジが高いほど稼げる金額が増える可能性が高くなるので、魅力を感じている方もいるかもしれません。
ところが、ほとんどの業者では、最大レバレッジでトレードできる条件が設定されているので注意が必要です。
例えば、XMは最大レバレッジ888倍でトレードができます。しかし、証拠金の残高が200万円を超えると、レバレッジ制限により200倍以下でしかトレードできなくなります。
このように、いつでも最大レバレッジでトレードができるわけではないので注意してください。
海外FX業者のレバレッジ制限5種類を解説!
海外FX業者によってレバレッジ制限の条件は異なっています。そのため、口座開設をする前に、どのような条件でレバレッジが制限されるのか把握しておきましょう。
代表的なレバレッジ制限の種類は以下の5種類です。
- 証拠金が一定額を超えた
- 注文ロット数が上限を超えた
- 入金ボーナスを利用した
- 口座自体のレバレッジが制限されている
- 重要イベントのリスクにより制限された
順番に見ていきましょう!
1.証拠金が一定額を超えた
ほとんどのFX業者では、証拠金が一定額を超えると最大レバレッジが制限されるので注意してください。多くの業者では概ね口座の証拠金が200万円になったタイミングでレバレッジが制限されやすいです。
また、より高いレバレッジの業者を利用する際は、レバレッジ制限がさらに厳しく設定されています。例えば、FBSの最大レバレッジはなんと3,000倍!
しかし、3,000倍のレバレッジで取引できるのは証拠金が200ドル未満(2万円未満)の場合のみです。以下のように、証拠金が一定の金額を超えるたびにレバレッジが制限されます。
証拠金 | 最大レバレッジ |
---|---|
2万円未満 | 3,000倍 |
2万円〜20万円 | 2,000倍 |
20万円超〜50万円 | 1,000倍 |
50万円超〜300万円 | 500倍 |
300万円超〜1,500万円 | 200倍 |
1,500万円超 | 100倍 |
特に50万円以上の証拠金がある場合はレバレッジが500倍に制限されます。自分の資金量によっては、他の業者の方が高いレバレッジで取引できるので注意しなければなりません。
2.注文ロット数が上限を超えた
注文ロット数によりレバレッジを制限するダイナミックレバレッジを採用している業者も一部あります。
2021年現在この制限を設けているのは、以下の2社。
- FXGT
- TradersTrust
例えば、TradersTrustで主要通貨ペアのトレードを行う場合、取引するロット数に応じて最大レバレッジが制限されていきます。
ロット数 | 最大レバレッジ |
---|---|
1ロット未満 | 3,000倍 |
1ロット超〜5ロット | 2,000倍 |
5ロット超〜10ロット | 1,000倍 |
10ロット超〜20ロット | 500倍 |
20ロット超〜50ロット | 200倍 |
50ロット超〜100ロット | 100倍 |
100ロット超〜300ロット | 50倍 |
300ロット超〜500ロット | 33倍 |
500ロット超 | 25倍 |
1ロット未満の注文であれば3,000倍でトレードできますが、ロット数が多ければ、最大レバレッジも数百倍になってしまうので注意しなければなりません。
3.入金ボーナスを利用した
一部のFX業者では入金ボーナスを利用するとレバレッジが制限されます。例えば、FBSの最大レバレッジは3,000倍ですが、入金ボーナスを利用した場合、500倍まで制限されます。
そのため、トレードする時は、最大レバレッジ3,000倍か入金ボーナスのいずれかを捨てなければなりません。資金が50万円未満の方は、どちらを優先するべきかよく検討してから利用しましょう。
4.口座自体のレバレッジが制限されている
多くの海外FX業者では、ECN方式の口座でレバレッジが制限されています。例えば、XMはマイクロ口座やスタンダード口座の利用であれば、レバレッジ888倍でトレード可能。
ところが、スプレッドの狭いZERO口座を利用した場合、証拠金が200万円未満の場合でもレバレッジが500倍に制限されます。
他にもFBSやHotForexなどで口座ごとに最大レバレッジが違います。基本的にはスプレッドが狭いECN方式の口座ほどレバレッジが制限される傾向があるので注意してください。
5.重要イベントのリスクにより制限された
海外FX業者では顧客の損失リスクを抑えるために、重要なイベントがある日のみレバレッジを制限するケースがあります。重要イベントによるレバレッジ制限は、証拠金残高がレバレッジ制限にかかる条件に該当していない方も対象です。
過去には、アメリカの大統領選挙やイギリスの欧州連合(EU)離脱是非を問う国民投票前後に、各業者がレバレッジ制限を行っていました。実際に2016年のアメリカ大統領選挙時、XMは最大レバレッジを100倍にしています。
このように重要なイベントの前後は、レバレッジが制限されるので注意しておきましょう。
海外FX業者のレバレッジ制限を比較
ここからは海外FX業者のレバレッジ制限を比較します。一般向け口座と中上級者向け口座分けて解説するので、レバレッジで業者を選びたい方は参考にしてみてください。
一般向け口座のレバレッジ制限を比較
まずは一般向け口座でトレードする場合に、証拠金がどのくらいの水準でレバレッジ制限になるのかを、以下の表にまとめました。
業者 | 最大レバレッジ | レバレッジ制限(200万円以下) | レバレッジ制限(200万円以上) |
---|---|---|---|
XM(マイクロ口座・スタンダード口座) | 888倍 | 200万円以上で200倍 | 1,000万円以上で100倍 |
BigBoss(スタンダード口座) | 999倍 | 200万円以上で555倍 |
|
HotForex(マイクロ口座) | 1,000倍 | – |
|
FBS(スタンダード口座・ゼロスプレッド口座など) | 3,000倍 |
|
|
GEMFOREX(オールインワン口座) | 1,000倍 | 200万円以上で500倍 | – |
IS6FX(マイクロ口座・スタンダード口座) | 1,000倍 | 200万円以上で500倍 |
|
Axiory(スタンダード口座) | 400倍 | – |
|
Titan FX(スタンダード口座) | 500倍 | 証拠金にかかわらず無制限で500倍 | |
LAND-FX(Live口座) | 500倍 | – |
|
TradersTrust(クラシック口座・プロ口座) | 3,000倍 | マイナー通貨ペアは200万円で200倍 |
|
おおむね多くの業者が証拠金200万円を超えたあたりからレバレッジ制限しています。したがって、証拠金が200万円を超えそうになったら、資金移動や出金などでレバレッジ制限を防止しましょう。
中上級者向け口座のレバレッジ制限を比較
次にスプレッドの狭い中上級者向け口座のレバレッジ制限を比較してみます。業者によっては、もともとのレバレッジが低く設定されているので注意が必要です。
業者 | 最大レバレッジ | レバレッジ制限(200万円以下) | レバレッジ制限(200万円以上) |
---|---|---|---|
XM(ZERO口座) | 500倍 | 200万円以上で200倍 | 1,000万円以上で100倍 |
BigBoss(プロスプレッド口座) | 999倍 | 200万円以上で555倍 |
|
HotForex(ゼロスプレッド口座) | 500倍 | – |
|
FBS(スタンダード口座・ゼロスプレッド口座など) | 500倍 |
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|
GEMFOREX(ノースプレッド口座) | 1,000倍 | 200万円以上で500倍 | – |
IS6FX(プロ口座)
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400倍 | 200万円以上で500倍 |
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Axiory(ナノスプレッド口座) | 400倍 | – |
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Titan FX(ブレード口座) | 500倍 | 証拠金にかかわらず無制限で500倍 | |
LAND-FX(ECN口座) | 200倍 | 基本的に200倍のまま |
– |
TradersTrust(VIP口座) | 3,000倍 | マイナー通貨ペアは200万円で200倍 |
|
レバレッジが制限されるタイミングは、一般向け口座と変わりません。制限された後のレバレッジも大きくは変わらないでしょう。
レバレッジ制限がゆるい業者の特徴3つ
レバレッジ制限される業者が多いと、期待した分裏切られた気持ちになる方もいるかもしれません。ただ、海外FX業者のなかにはレバレッジ制限がゆるい業者もあります。そこでレバレッジ制限がゆるい業者の特徴を解説します。
- レバレッジ制限がまったくない
- レバレッジが制限される証拠金残高が高い
- 1口座ごとの証拠金残高でレバレッジが制限される
もちろん、レバレッジ制限の緩い業者も紹介するので、参考にしてみてください。
1.レバレッジがまったくない
海外FXにはレバレッジ制限がまったくない業者があります。その業者はTitan FX! Titan FXの最大レバレッジは500倍ですが、証拠金が増えても一切レバレッジの制限がありません。
そのため、1,000万円以上の資金があるトレーダーにも愛用されている業者です。
2.レバレッジが制限される証拠金残高が高い
レバレッジ制限される証拠金残高が高い業者も制限が緩いと考えて問題ありません。HotForexは、証拠金が3,000万円を超えない限りレバレッジ制限がされません。したがって、資金が多い方もハイレバレッジでのトレードが可能です。
最大レバレッジ400倍のAxioryについても、証拠金1,000万円まではレバレッジ制限されないので、制限がゆるい業者といえます。証拠金が多くて、いつもレバレッジ制限にかかる方は、制限がゆるい業者を使った方が良いでしょう。
3.1口座ごとの証拠金残高でレバレッジが制限される
実は証拠金残高に応じてレバレッジが制限される際、判断の目安が1アカウントの証拠金なのか1つの口座の証拠金なのかは業者によって違います。
証拠金残高によるレバレッジ制限 | 業者 |
---|---|
すべての口座を合わせた証拠金 |
|
1口座のみの証拠金 |
|
XMの場合、すべての口座の証拠金を合わせて200万円を超えると最大レバレッジが制限されます。したがって、レバレッジ制限を解除するためには、証拠金を出金するしかありません。
一方でBigBossのように一つの口座の証拠金だけで判断される業者もあります。この場合、レバレッジ制限を解除するために、わざわざ出金する必要はありません。なぜなら、違う口座に資金移動をすれば、解除されるからです。
また、全口座の証拠金を合わせた金額が200万円を超えていても、1つの口座の証拠金が200万円を超えていなければレバレッジ制限はされません。出金時の手数料がもったいないと考えている方は、なるべく1口座のみの証拠金で判断される業者を選びましょう。
まとめ:レバレッジ制限が緩い業者を使った方が稼げる可能性がある
海外FXで稼ぎたい場合、レバレッジの高い業者を選ぶのは重要です。ただ、レバレッジが極端に高い業者は、レバレッジ制限も厳しく設定されています。おおむねどの業者も証拠金が200万円以上になるとレバレッジが低くなります。
しかし、レバレッジ制限がないTitan FXや緩めに設定されているHotForex・BigBossのような業者もあります。特に、総合的な条件で見るとBigBossがおすすめです!
証拠金200万円までなら最大999倍でのレバレッジで取引ができます。また証拠金200〜500万円までのレバレッジも555倍と比較的高い水準です。
レバレッジも高く取引ボーナスももらえるので、申し分ないスペックです!ぜひ口座開設してみてください!