海外FXと国内FXを併用した時の税金は?節税方法がある!?
海外FXと国内FXを併用している場合、気になるのが税金です。
「海外FXと国内FXの両方を使っているけれど、それぞれ税金ってどうなるの?」
「併用しても、節税方法ってあるのかな?」
海外FXと国内FXはそれぞれ違うメリットがあるので、併用すると便利ですよね。しかし税金面でもそれぞれ違いがあるので、気を付けて使い分けないと余分な税金を支払うかもしれません。
そこでこの記事では、
- 海外FXと国内FXの税金の違い
- 海外FXと国内FX併用時の税金メリット&デメリット
- 海外FXと国内FX併用で節税する方法
などについて解説します。
この記事を読めば、海外FXと国内FXを併用した時のメリット・デメリットに詳しくなり、また節税方法も熟知して活用できます!
かせあきら
海外FX歴8年の現役トレーダー兼ライター
国内FXで取引を始めるも、2016年の「イギリスEU離脱選挙」「アメリカ大統領選」で約定力の低さが原因で2度の大負けを経験。しかし某有名ブロガーの教えで、約定力の高い海外FXに行き着く。トレードスタイルはスイング~ポジション。2020年からライターとして「FX」「クレジットカード」「格安sim」など、お金に関する記事を中心に執筆。海外FX関連なら200記事以上の実績がある。
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併用するなら理解しておこう!海外FXと国内FXのそれぞれの税金の種類
FXの税金は、1年間(前年の1月1日〜12月31日)に発生した全利益を基に計算され、「確定申告(毎年2月16日〜3月15日に実施)」で申告して支払います。海外FXと国内FXで生じる税金の種類は異なり、以下の違いがあります。
【海外FXと国内FXの税金の違い】
海外FX | 国内FX | |
所得区分 | 雑所得 | 先物取引に係る雑所得等 |
税区分 | 総合課税(超過累進課税) | 申告分離課税 |
税率 | 累進課税(所得が上がれば上がる程、税率も上がる) | 20.315%(※所得税15.315%+地方税5%) |
損益通算(損益の相殺) | 「雑所得、総合課税方式」に分類される項目 | 「先物取引に係る雑所得等」に分類される項目 |
損益繰越 | 不可 | 翌年3年間まで損失を繰越可能 |
確定申告が必要な給与目安 |
|
※所得税は「復興特別所得税:0.315%(=所得税15%×2.1%)」を含む。復興特別所得税は「2037年12月31日」まで適用。
海外FXの税金は「総合課税」に属し、「累進課税」となります。累進課税とは、所得が上がれば上がるほど税金が上がる仕組みのこと。そのため、海外FXで年間利益が大きい場合、その分だけ税金も跳ね上がるので注意しましょう。
対して国内FXの税金は「申告分離課税」に属し、税率は「20.315%」で固定となります。そのため国内FXの税金は、所得や年間利益がいくら多かったとしても税率は固定なので上下しません。
知っていればお得になる!?海外FXと国内FXを併用した時のメリット2つ
海外FXと国内FXをそれぞれ併用した場合、税金面で2つのメリットがあります。
【海外FXと国内FXを併用した時のメリット】
- 所得で所得税の税率を切り替えられる
- 国内FXなら損失繰越できる
メリット1:所得で所得税の税率を切り替えられる
もし所得が「330万円以下」なら、海外FXのみの利用で所得税の税率を低く抑えられます。なぜならFXの税率は、所得(年収+FX年間利益)で計算されるからです。
海外FXと国内FXの税率の違いは、以下の通り。
【海外FXと国内FXの税率】
海外FX | 国内FX | |||
所得 (年収+FX年間利益) |
所得税 | 住民税 | 合計税率 | |
195万円以下 | 5% | 10% | 15% | 20.315% |
195~330万円以下 | 10% | 20% | ||
330~695万円以下 | 20% | 30% | ||
695~900万円以下 | 23% | 33% | ||
900~1,800万円以下 | 33% | 43% | ||
1,800~4,000万円以下 | 40% | 50% | ||
4,000万円超 | 45% | 55% |
上表から、所得(年収+FX年間利益)が330万円を越えなければ合計税率は、
海外FX:20% < 国内FX:20.315%
となり、海外FXだけで取引した方が税金を抑えられます。つまり所得が330万円以下なら海外FXを使い、330万円を超えるなら国内FXを使うという切り替えスタイルがオススメです。
メリット2:国内FXなら損失繰越できる
国内FXなら、海外FXではできない「損失繰越」ができます。損失繰越とは、利益と合算して相殺し切れなかった損失を翌年に以降に繰り越して、翌年以降の利益と相殺する制度のこと。別名「繰越控除」とも言います。損益繰越は、損失を出した年の翌年から最長3年まで適用できます。
例えば国内FXで損益が以下のように発生した場合、損益繰越がどうなるかは以下の通り。
取引年数 | 利益 | 損失 | 利益-損失 | 損失繰越額 | 課税対象 |
1年目 | 0万円 | 80万円 | -80万円 | 80万円 | 0万円 |
2年目 | 30万円 | 10万円 | 20万円 | 60万円 | 0万円 |
3年目 | 60万円 | 30万円 | 30万円 | 30万円 | 0万円 |
4年目 | 100万円 | 20万円 | 80万円 | 0万円 | 50万円 |
1年目に損失を出したとしても、その後の3年間で利益が発生すれば、損失繰越によって利益を課税対象から外すことができます。ですのでFXをやり始めて利益を出す自信が無ければ、国内FXだけを使うという手もあります。
把握していないと損する!?海外FXと国内FXを併用した時のデメリット3つ
海外FXと国内FXを併用した場合、税金面でメリットもありますが、同時に以下の様なデメリットもあります。
【海外FXと国内FXを併用した時のデメリット】
- 「海外FX+国内FX」で損益通算ができない
- 海外FXは損失繰越ができない
- 海外FXの「出金可能ボーナス」は課税対象
併用するならデメリットも許容できるか、考えておきましょう。
デメリット1:「海外FX+国内FX」で損益通算ができない
損失通算とは、1年間に発生したFX損失と利益を全て合算して相殺すること。
もし、
- 海外FX:損失
- 国内FX:利益
とそれぞれ発生したとしても、「海外FX+国内FX」という形で損益通算ができません。原因は、税金の分類項目がそれぞれ以下のように違うからです。
海外FX | 国内FX | |
損益通算(損益の相殺) | 「雑所得、総合課税方式」に分類される項目 | 「先物取引に係る雑所得等」に分類される項目 |
つまり、海外FXか国内FXのどちらか一方で利益が出ると、必ず税金を支払うことになります。損益通算したければ、海外FXか国内FXのどちらかに絞って取引しましょう。
デメリット2:海外FXは損失繰越ができない
「メリット2:国内FXなら損失繰越できる」の通り、国内FXなら損益繰越ができますが、残念ながら海外FXでは損益繰越ができません。理由は、海外FXの税区分が総合課税になるからです。
海外FX | 国内FX | |
所得区分 | 雑所得 | 先物取引に係る雑所得等 |
税区分 | 総合課税(超過累進課税) | 申告分離課税 |
損益繰越 | 不可 | 翌年3年間まで損失を繰越可能 |
言い換えれば、海外FXだけはどれだけ損失を出したとしても、利益が出た瞬間には利益分の税金を払うことになります。もし少しでも納税額を抑えたければ、損失繰越ができる国内FXだけで取引しましょう。
デメリット3:海外FXの「出金可能ボーナス」は課税対象
海外FX業者の中にはボーナスを付与する所がありますが、基本的に出金できません。なぜならボーナスは、口座資金専用として与えられるからです。しかしFX業者によっては、出金できるボーナスを付与する所があります。実はこの出金できるボーナスは、出金した時点で課税対象となります。
理由は現金として手元に残る為、収入の一部として認識されるからです。例えば出金できるボーナスには、以下のものがあります。
【出金できるボーナス例】
海外FX業者名 | ボーナス名 | ボーナス額 |
Axiory | お中元ボーナスキャンペーン2021 | 最大10万円 |
FXDD | 入金ボーナス(不定期) | キャンペーンによる |
出金できるボーナスには額が大きいものがあるため、魅力的に見えます。しかし出金した時点で課税対象になりますので、税金を支払ってまでボーナスを出金する価値があるのかどうか、よく考えてから出金するようにしましょう。
【コスト削減】海外FXと国内FXを併用しても節税する方法4つ
税金の支払いを抑えれば、それだけコスト削減に繋がります。さらに浮いたお金は、FX資金へ使うことができます。そのためここからは、できるだけ海外FXと国内FXを節税目的で併用する方法を紹介します。
節税目的で併用する方法は、以下の通り。
【節税目的で海外FXと国内FXを併用する方法】
- 「年収+FX利益=330万円以下」なら海外FXだけで取引する
- 「年収+FX利益=330万円超え」なら国内FXだけで取引する
- 経費計上で節税する
- 国内FXで損失が多いなら損失繰越をする
方法1:「年収+FX利益=330万円以下」なら海外FXだけで取引する
「メリット1:所得で所得税の税率を切り替えられる」で説明した通り、海外FXと国内FXの税率は「年収+FX利益=330万円以下」なら、
海外FX:20% < 国内FX:20.315%
となります。
【海外FXと国内FXの税率】
海外FX | 国内FX | |||
所得 (年収+FX利益) |
所得税 | 住民税 | 合計税率 | |
195万円以下 | 5% | 10% | 15% | 20.315% |
195~330万円以下 | 10% | 20% | ||
330~695万円以下 | 20% | 30% | ||
695~900万円以下 | 23% | 33% | ||
900~1,800万円以下 | 33% | 43% | ||
1,800~4,000万円以下 | 40% | 50% | ||
4,000万円超 | 45% | 55% |
そのため、年収とFX利益の合計が330万円を超えないなら、海外FXだけで取引すれば節税に繋がります!
方法2:「年収+FX利益=330万円超え」なら国内FXだけで取引する
「方法1:「年収+FX利益=330万円以下」なら海外FXだけで取引する」とは逆に、年収+FX利益が330万円を超えるなら、国内FXで取引した方が得をします。理由は、所得(年収+FX利益)が330万円を超えると、海外FXと国内FXの税率が
国内FX:20.315% < 海外FX:30%
となるからです。
【海外FXと国内FXの税率】
海外FX | 国内FX | |||
所得 (年収+FX利益) |
所得税 | 住民税 | 合計税率 | |
195万円以下 | 5% | 10% | 15% | 20.315% |
195~330万円以下 | 10% | 20% | ||
330~695万円以下 | 20% | 30% | ||
695~900万円以下 | 23% | 33% | ||
900~1,800万円以下 | 33% | 43% | ||
1,800~4,000万円以下 | 40% | 50% | ||
4,000万円超 | 45% | 55% |
利益を多く出せる自信があるなら、国内FXだけで取引しましょう。また年収が既に330万円以上ある場合も、最初から国内FXだけで取引した方が節税になります!
方法3:経費計上で節税する
海外FX限定ですが、FX関連の書籍購入やセミナー代金などを必要経費として計上することで節税ができます。税金が下げられる理由は、【雑所得の計算式】からも明らかです。
【雑所得の計算式】
総収入金額 – 必要経費 = その他の雑所得
必要経費として計上できるものは、以下の通り。
【必要経費として計上できるもの】
- FXの関連書籍・セミナー代
- FX目的のネット・スマホ使用料金
- 取引目的で購入したパソコン・スマホ・周辺機器
- 取引目的で借りたアパートの家賃・電気代 など
ですのでもし海外FXで利益が発生したら、以上の必要経費で節税できないか検討してみましょう。経費計上はすればするほど、税金を低くすることができます。
方法4:国内FXで損失が多いなら損失繰越をする
国内FX限定ですが、損失が出てしまったら損失繰越することで、以降3年間は過去の損失と利益を相殺できます。
注意点として損失繰越をしたい場合は、確定申告(毎年2月16日〜3月15日に実施)が毎年必要です。確定申告すれば、翌年からは「先物取引に係る雑所得等の金額」で控除できます。
まとめ:海外FXと国内FXのご利用は臨機応変に!
海外FXと国内FXには、それぞれメリット・デメリットがあります。しかしデメリット以上にメリットを引き出せるように両方使えれば、それだけ有利にFX取引ができます。しかも税金面でも活用次第で節税できますので、海外FXと国内FXは臨機応変に使い分けましょう。
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