海外FXでも自動売買はできる? 自動売買のメリットや注意点を解説
「自動売買に興味はあるけど、海外FXでもできるの…?」
あなたもこう悩んでいませんか? 実は、海外FX業者でも自動売買はできます。
この記事では、
- 海外FXで自動売買をするメリット
- 自動売買をする注意点
- 自動売買できるFX業者の選び方
などについて解説します。
筆者も未経験から自動売買を利用しているので、その経験も踏まえてトレーダー目線で解説していきます。ぜひ参考にしてみてください!
茶虎
海外FX歴8年の現役トレーダー兼ライター
国内FXを1年ほど利用していたが、資金的に利用しにくいという理由で海外FXに転身。これまで口座開設した海外FX口座は10種類以上。トレード方針はスイングトレードとEAを使った自動売買。2018年より、ライターとして「FX」「節税」「クレジットカード」など投資・金融ジャンルを中心に200記事以上を執筆。海外投資にも関心があり、投資を行っている。
海外FXでも自動売買ができる
海外FX業者では自分でトレードするだけでなく、自動売買も可能です。国内FXでMT4(取引ツール)に対応している業者は多くないので、FX業者が用意したものから選びます。
他方、海外FXで一番多い自動売買は、MT4にEAをダウンロードして行うもの。EAは配布されているものやサイトから購入可能です。自分が普段使っているルールをEAに組み込めば、自分好みのトレードを自動的に行うこともできます。
自動売買を利用する3つのメリット
自分でトレードする場合は、エントリーや決済は自分で判断しなければなりません。では、自動売買を利用するメリットは何なのでしょうか?順に解説していきます!
- 寝ている間もトレードしてくれる
- ルールに沿って淡々とトレードできる
- トレードの専門知識がなくてもできる
1.寝ている間もトレードをしてくれる
自動売買をすれば、夜寝ている間や仕事をしている間もトレードを行うので、エントリーチャンスを逃しません!
いわば、あなたの分身がもう一人誕生するようなものです。なので、トレードに必死になりすぎて夜ふかしをすることもなくなるでしょう。
2.ルールに沿って淡々とトレードできる
自動売買なら、ルールに沿って淡々とトレードを行えます。自分でトレードをしていて、ついつい感情的になったり、損切りができなかったりするケースは珍しくありません。
人間は無意識のうちに得をすることよりも損をさけようとする習性があることは、経済行動学における「損失回避の法則」でも証明されています。
しかし、自動売買なら言葉通り"自動で"売買をしてくれるので、感情に左右されないトレードができるのです!
3.トレードの専門知識がなくてもできる
自動売買をする場合、トレードの専門知識はそこまで必要ありません。なぜならEAの中にトレードルールがあらかじめ組み込まれているからです。
とはいえ、基本的なFXの知識について最低限把握しておくことは大事でしょう。
自動売買を利用する3つの注意点
「自動売買は便利で高性能だし、使えば誰でも勝てるようになるんじゃないの…?」
あなたもこう考えていませんか?
しかし結論、自動売買は必勝法ではありません。なので、以下の点にも注意しましょう。
- トレードの成績が相場環境に左右される
- VPSやEAの初期費用がかかる
- 設定がやや難しい
1.トレードの成績が相場環境に左右される
自動売買をする際に最も注意しなければならないのは、EAなどの成績が相場環境に左右されることです。筆者が利用したことのあるEAも、レンジ相場で力を発揮するものが多くありました。
レンジ相場 | 一定の値幅でしか価格が動かない |
---|---|
トレンド相場 | 一方向に値動きが偏る |
最初はコツコツと利益を積み重ねてくれましたが、急騰や急落が起きると、大損するケースもあるので注意が必要です。
実際に、2019年以降は突発的な急騰や急落に巻き込まれ、口座残高を全額失うほどの損失が発生したEAが多くあったそうです。このように為替の値動き次第では、自動売買を利用しても損失を抱える可能性があります。
2.VPSやEAなどの初期費用がかかる
MT4で自動売買をする場合は、EAの購入費用とVPSの費用で、最低でも数千円は必要です。ただし、パソコンの電源をつけっぱなしで自動売買を行うのは危険なので、必ずVPSを契約してください!
ポジションの保有中にパソコンが使えなければ最悪の事態です。ポジションが決済されないため、含み損が増え続けるかもしれません。
VPSを契約していれば、国内や海外の別の拠点で動かすことになるので、災害リスクを減らせます。
3.設定がやや難しい
自動売買をする際には、正しく設定をしなければEAは動きません。ただ筆者の経験上、初心者の方が自動売買ツールの設定をする場合、半分以上の方が断念しています。
EAを使った自動売買に興味がある方は、VPSの契約をする前に無料のEAなどをMT4に設定してみてはどうでしょうか? そうすれば、コストなしで設定の練習ができます。
自動売買用のEAを選ぶ際に確認すべき3つのポイント
自動売買を始める際に一番頭を悩ませるのがEAの選び方です。値段の高いEAが必ず成績の良いEAになるとは限りません。以下の3つのポイントに注意して自動売買EAを選ぶようにしましょう!
- バックテストではなくフォワードテストを確認する
- 取引期間が長いものを選ぶ
- 勝率が高すぎるEAは要注意
1.バックテストではなくフォワードテストを確認する
市販のEAを購入する場合、バックテストよりもフォワードテストを参考にしましょう。
内容 | 成績の加工 | |
---|---|---|
バックテスト | 過去の損益や勝率など | できる |
フォワードテスト | 現在までの損益や勝率 | できない |
フォワードテストがあるEAでは成績をごまかすことができないので、より信頼性の高いEAを選びやすくなります。
2.取引期間が長いものを選ぶ
EAを選ぶときは、取引期間が長いものを選ぶようにしましょう。たまたま検証期間のみ勝っているEAを選んでしまえば、相場環境の変化でまったく勝てなくなる可能性があります。
最低でも1年以上の取引期間のEAを選ぶようにしましょう。
3.勝率が高すぎるEAは要注意
「勝率が高いEAほど成績が良い」と考えていませんか? 実は勝率が明らかに高すぎるEAは、リスクが高いトレードをしている可能性があります。
たとえば、ナンピン型のEAには勝率が90%以上のものもあります。
ナンピンは、ロットを増やしながら注文するため、上昇あるいは下落が止まらなければ大損をする可能性が高くなるのです。勝率が高いEAを選ぶ際には、なぜEAの勝率が高いのか知ることも重要です。
自動売買で勝つための4つのポイント
ここからは自動売買で勝つための4つのポイントを解説します。
- ロットを増やしすぎない
- 相場環境によっては対象も大損もある
- EAの種類を把握しておく
- 定期的にEAや目のトレーダーの状況をチェックする
1.ロットを増やし過ぎない
自動売買をする上で大事なのはロットを増やしすぎないこと。EAの成績が良いからとロット数を上げすぎるのは危険です。相場環境が変わった途端に証拠金を全額失うことになりかねません。
証拠金がある程度増えても、ロット数を増やしすぎないように注意してください!
2.相場環境によっては大勝ちも大損もある
EAは相場環境により大勝ちするときもあれば、大損することもあります。その理由は、EAにも得意な相場と苦手な相場があるからです。以下の相場を例に解説しますね!
- レンジ相場
- トレンド相場
レンジ相場で力を発揮するEA
EAの中でもレンジ相場で力を発揮するタイプは多く、以下のようなものがあります。
- 一定の価格帯で複数のポジションを持つタイプ
- ナンピンを繰り返すタイプ
ナンピン型は勝率が高いのですが、長期的なトレンドが発生した場合、含み損も多くなる傾向があります。資金がある程度増えたら、別の口座に移したり、出金をしましょう。
そうすれば、口座の資金を全額失っても、利益が残りやすくなります。
トレンド相場で力を発揮するEA
次に以下のようなトレンド相場で力を発揮するタイプのEAです。
- トレンドが発生してすぐにエントリーをする
- トレンド相場で押し目買いや戻り売りをする
トレンド相場はあまり発生しないため勝率は低めですが、1回あたりの利益がとても多くなります。
3.EAの手法を把握しておく
自動売買をする際には、EAの手法や特徴について把握しておきましょう。少なくとも、以下のどちらにあてはまるかを知っておいた方が良いです。
- スキャルピング
- スイングトレード
スキャルピングのEA
スキャルピングをするEAは大量ロットでエントリー行います。そのため、多くの利益を獲得しやすい反面、成績が悪いEAを選んでしまうと損も大きくなる可能性があります。
スイングトレードのEA
スイングトレードのEAは、大損をさけるために、ロット数が少なめに設定されています。エントリー〜決済までの期間も数日〜1週間以上かかるケースも珍しくありません。
成績の良いEAであれば、成績が安定しますし、急に大損するリスクも低いでしょう。ただ、利益の増え方も緩やかなので、一気にお金を増やすのは難しいといえます。
4.定期的にEAやMT4の状況をチェックする
自動売買のEAをMT4にセットし終わっても、ずっと放置をしてはなりません。
なぜなら、MT4を起動し続けるとメモリを大幅に消費するからです。サーバーへの負担も重くなり、EAが動かなくなるかもしれません。
対策は以下の4つです。
- 無駄なファイルやソフトは削除しておく
- 定期的にVPSとMT4の再起動をかける
- 使わないEAは削除する
- チャートを何枚も開かない
MT4が重くなると、注文のスピードが遅くなるため、成績にも影響します。また、一度に多くのチャート起動するのはやめてください。
チャートが増えるほどデータ通信の容量が多くなり、MT4がどんどん重くなるからです。
自動売買に向いている海外FX業者を選ぶ5つのポイント
海外FXで自動売買をする際には以下の5つのポイントに該当する業者を選びましょう。
- レバレッジが高いFX業者を選ぶ
- スプレッドの狭さとスキャルピングOKか
- 最大注文量と最大ポジション量の確認
- 約定率やサーバーの安定度
- 無料のVPSを利用できるか
1.レバレッジが高いFX業者を選ぶ
自動売買をする際もレバレッジの高い業者を選んでください。EAによっては大量の注文を行うものもあるからです。ただし、ロット数が大きすぎれば、負けた時の損失も大きくなるので注意しましょう。
2.スプレッドの狭さとスキャルピングOKか確認
自動売買を利用する際はスプレッドが狭くスキャルピングができる業者がおすすめです。その理由は、スキャルピングやデイトレードなどを行うEAが多いから。
スプレッドの狭さはデモ口座を開設して、自分の目で確かめるのが一番です。また、スキャルピングがOKかどうかは、FX業者の規約やよくある質問を参考にしてみてください。
3.最大注文量・最大ポジション量を確認
最大注文量と最大ポジション量はFX業者によって異なります。公式サイトの口座を紹介するページでわかるので、確認しておきましょう。制限を超える量の注文を行えば、最悪口座を凍結される原因にもなるので注意が必要です。
4.約定率やサーバーの安定度
約定率やサーバーの安定度も重要です。約定率が悪ければ注文が通らないですし、サーバーがたびたびダウンする業者は選ばないでください。
デモ口座で注文の通り具合を確かめ、ネット上の口コミも参考にしましょう。
5.無料のVPSを利用できるか?
口座の残高や1か月の取引量などの条件を満たせば、VPSを無料で使えるFX業者が多くあります。たとえば、以下の海外FX業者は、条件つきで無料のVPSを提供しています。
- XM
- GemForex
- FBS
なお、各業者によって条件が異なり、資金が少なければ無料で利用できません。その場合はAblenetのように国内のVPS会社なら月額数千円の費用で契約できます。
まとめ:海外FXで自動売買をすればチャンスを逃さない!
海外FXで自動売買をすれば、仕事中も寝ている間もトレードチャンスを逃しません。ただし、慣れるまでは設定に苦労するかもしれないので注意が必要です。
なお、海外FX業者のBigBossでもMT4を提供しているので、EAを使った自動売買が可能です。スキャルピングにも寛容なので安心して利用できるでしょう!
ぜひBigBossで自動売買をしてみてくださいね!