海外FXが「やばい業者ばかり」って本当！？ よくある誤解や真のデメリットを解説！
海外FXを始めたいけど、ネット上の情報を見ると「やばい噂」が多すぎて不安に感じていませんか？ 金融庁の海外FX業者への警告文を見ると、あたかも「海外FX業者＝全部詐欺業者」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、
- 海外FX業者に対してよくある誤解
- 海外FX業者の気になる評判
- 海外FX業者のメリットやデメリット
について解説します。
海外FX業者がなぜ日本の金融庁に登録しないのかの背景なども踏まえて解説するので、記事を最後まで読めば、海外FX業者が本当にやばい業者といえるのかどうかわかるようになります。
茶虎
海外FX歴8年の現役トレーダー兼ライター
国内FXを1年ほど利用していたが、資金的に利用しにくいという理由で海外FXに転身。これまで口座開設した海外FX口座は10種類以上。トレード方針はスイングトレードとEAを使った自動売買。2018年より、ライターとして「FX」「節税」「クレジットカード」など投資・金融ジャンルを中心に200記事以上を執筆。海外投資にも関心があり、投資を行っている。
海外FXはやばい！？よくある誤解6選！
ネット上では「海外FX＝やばい業者」と書かれていることがあるため、やばいイメージを持っている方も多いかもしれません。
- 金融庁から警告を受けているから危険
- 出金拒否やトラブルが多い
- レバレッジの高さと追証がないのが怪しい
- 日本語に対応していないので大変
- トレードツールが使いにくい
- 国内銀行送金の宛先がFX業者ではない
そこで、まずはネット上でよくいわれる説が本当に正しいのか見ていきましょう！
1.金融庁から警告を受けているから危険？
出典：金融庁
海外FX業者の多くは、日本の金融庁から日本居住者に対して営業しないように警告を受けています。そのため、海外FX業者=詐欺と考える人も少なくありません。
しかし日本の金融庁に登録されてない＝詐欺業者とは限りません。警告を受けた海外FX業者が日本の金融ライセンスを取らないのには以下の理由があるのです。
日本の金融登録業を取得する場合、さまざまなデメリットが想定されます。また、トレーダー側が得られるレバレッジの高さや追証がないなどのメリットもなくなります。
そのため、わざわざ日本のライセンスを取得せず、海外の金融ライセンスを取得するFX業者がほとんどです。
2.出金拒否やトラブルが多い
海外FX業者では出金拒否やトラブルが多いという話もよく聞きます。ただ、ほとんどの口コミはトレーダー自身による不正行為をしたことで、出金拒否されるケースがほとんど。
- アービトラージ
- 複数講座もしくは複数業者との両建て
- 経済指標を意図的に狙ってのトレード
禁止されている行為は必ず規約に書いてあります。そのため、規約を破ったトレーダーに対して重い処分が課されるのは仕方がないことでしょう。
実際に、筆者の知り合いに海外FXのトレード歴数年以上で毎年数千万円以上稼いでいるトレーダーの方がいますが、「出金拒否をされたことはない」とおっしゃってました。
3.レバレッジの高さと追証がないのが怪しい
海外FX業者では、国内FXよりもはるかに高いレバレッジを提供しており、追証がないFX業者がほとんどです。しかし、国内FXでは追証をなくすことが法律上禁止されています。
第三十九条 金融商品取引業者等は、次に掲げる行為をしてはならない。
二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補塡し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為
また、2010年以前は国内FXでもレバレッジが高いのは普通のことで、むしろ、最大600倍のレバレッジを提供していた業者もあったのです！
このことからも、レバレッジが高いから危ない業者とはいえないでしょう。
4.日本語に対応していないので大変
海外FX業者は海外に拠点を置く会社ですが、公式サイトの日本語対応や日本人スタッフによるサポートを受けられる体制を整えています。
筆者もこれまで20社以上のFX業者のサポートを利用したことがありますが、日本語サポートがないFX業者の方が少なく、安心して利用できました。
5.トレードツールが使いにくい
海外FX業者と国内FX業者では、提供している取引ツールが違うので使いにくいと思われるかもしれません。
| 国内FXの取引ツール | 業者独自のツール |
|---|---|
| 海外FX業者の取引ツール | メタトレーダーがほとんど |
ただ、ほとんどの業者では画面がシンプルで見やすいメタトレーダーを採用しているので、使っていくうちにすぐ慣れると思います。
他方、国内FXでは業者ごとに独自のツールを開発しています。業者ごとに注文画面や分析ツールの場所が異なるので、慣れるのに時間がかかってしまうでしょう。したがって、海外FX業者の方が比較的違和感なく取引しやすいと言えるのです。
6.国内銀行送金の振込先がFX業者名ではない
海外FX業者の一部は国内銀行送金に対応しています。ただ、振込先が業者の名前でなければ不安に感じるかもしれません。これは、海外FX業者が国内の銀行口座を持てないことが原因です。
そのため、海外FX業者では決済代行会社が利用されています。決して、詐欺をしようと考えているわけではないのでご安心ください。
海外FX業者の気になる評判は？
海外FX業者の口コミや評判が気になるなら、SNSや掲示板などで利用しているトレーダーの評判を調べるのが一番です。そこで、良い評判と悪い評判をいくつか挙げてみます。
良い評判
海外FXで良い評判として挙がることが多いのは以下の3つ。
- 最大レバレッジが高く追証もない
- 日本語サポートの対応が丁寧で早い
- ボーナスが豪華でトレードしやすい
海外FXのレバレッジの高さや追証のないことなど、資金が少ないトレーダーからの評価が高いです。また、日本語サポートの丁寧さを挙げている方も多くいました。
悪い評判
一方で、悪い評判として多いのが以下の2つです。
- スプレッドが広がりやすい
- 出金手数料が高い
どうしても国内FXと比較すると、スプレッドが広くなる業者が多くなります。とはいえ、中にはスプレッドがとても狭い業者もあるので、一概に広いとはいえません。
また、出金手数料の高さも否定できないでしょう。
| 国内FXの出金手数料 | 振込手数料ぐらい |
|---|---|
| 海外FXの出金手数料 |
|
ただ、オンライン決済サービスがある業者を利用すれば、数百円の手数料で済むのでそこまで気にする必要はないかもしれません。
国内FXと比較した海外FX3つのデメリット
ここからは国内FXと比較した3つのデメリットを解説します。
- スプレッドが広がりやすい
- 利益が発生した際の税金が高い
- 日本の金融庁から認可を受けていない
順番に見ていきましょう。
1.スプレッドが広がりやすい
海外FX業者はスプレッドが広がりやすい傾向があります。なぜなら国内FXと海外FXでは注文方式が異なるから。
| 業者 | 注文方式 |
|---|---|
| 国内FX | DD方式 |
| 海外FX | NDD方式 |
国内FXは新規顧客を獲得するためにスプレッド競争が激しくなったため、スプレッドが狭くなりました。そのため、スプレッド以外に顧客からの注文を市場に流さず、顧客の損失分をそのまま利益にすることもあります。
一方で、海外FXは顧客が支払ったスプレッドのみが利益となります。ある程度スプレッドを広げなければ、運営会社は利益を出していくことが難しくなっていくでしょう。しかし、海外FXの方が比較的透明性の高い取引を行っているので、約定拒否や呑み行為の心配は少なくなります。
2.利益が発生した際の税金が高い
海外FX業者と国内FX業者では税金方式が異なります。
| 国内FXの税率 | 20.315% |
|---|---|
| 海外FXの税率 | 5％〜最大45％ |
国内FXならいくら稼いでも税率は20.315％ですが、海外FXは稼ぐほど税金も高くなるので注意してください。
▶︎海外FXの利益は非課税？ 国内FXとの違いや節税対策も解説！
3.日本の金融庁から認可を受けていない
海外FX業者の多くは日本の金融庁から認可を受けていません。そのため、国内の法律が適用されず、破綻した場合に預けた資金が戻ってこない可能性があるので注意が必要です。
海外FXに興味ある方は、なるべく業者の信頼性を見極めるようにしましょう。
国内FXと比較した海外FXのメリット6つ
「海外FX＝やばい」というイメージがあるにも関わらず、海外FXの利用者が増加しているのはなでしょうか？
それは、国内FXをはるかに凌駕するメリットがあるからです。
- ハイレバレッジでトレードできる
- 追証がない
- ボーナスが充実している
- 透明性の高い取引ができる
- 海外の金融ライセンスを取得している
- 口座開設が最短3分の業者もある
詳しく見ていきましょう！
1.ハイレバレッジでトレードできる
海外FXの魅力の一つはハイレバレッジで取引できること。国内FXでは25倍でしか取引できませんが、海外FXであれば500倍や1000倍以上での取引も可能です。
レバレッジが高ければ、必要証拠金も少なくなります。したがって、少ない資金でもより多くのロットで取引でき、効率よく稼げる可能性があります。
とはいえ、ロット数が増えれば大損する可能性もあるので注意してください！
2.追証がない
FXは値動きが激しいため、国内FXの場合ロスカットが発動せずに借金を抱えてしまうこともあります。
しかし、追証のない海外FXであれば、どんなに負けても損失は入金した金額のみで済むので、安心して取引ができますね！
3.ボーナスが充実している
海外FX業者の中には、ボーナスが充実している業者もあります。ボーナスとは証拠金の代わりに使えるもの。そのため、100％入金ボーナスがもらえる業者では、1万円しか入金しなくても2万円の証拠金から取引が開始できるのです。
当然、ロット数を増やしてのトレードも可能になります。
4.透明性の高い取引ができる
海外FX業者の注文方式はNDD方式と呼ばれており、仕組み上顧客からの注文を呑んだり約定拒否ができません。そのため、約定拒否や注文の滑りなどを気にされる方でも安心して利用できます。
5.海外の金融ライセンスを取得している
ほとんどの海外FX業者は、日本のライセンスをは持っていないものの海外の金融ライセンスを取得しています。ライセンスを取得していれば、営業の実態や資金管理は行っていることがわかるのである程度安心して利用できます。
6.口座開設が最短3分の業者もある
海外FX業者の口座開設は、個人情報の入力と本人確認書類などの提出のみで完了します。クイック口座開設もあるFX業者なら最短3分で口座開設が可能です。
そのため、急いで取引をしたい場合も、すぐにトレードを開始できます。
危険な海外FX業者を見分ける3つのポイント
海外FX業者にも危険な業者は残念ながら存在します。危険な業者はホームページを見てもわからないことが多いので注意しなければなりません。そこで、危険な業者の見分けるポイントを三つ紹介します。
- 金融ライセンスを取得していること
- 評判なども調べる
- 信託保全・分別管理についても確認
1．金融ライセンスを取得していること
口座開設をする前に、金融ライセンスを取得しているかどうかは必ず確認してください。金融ライセンスがあれば、取得した国の法律に則って運営がされていることとなります。
逆に、ライセンスを持っていない業者の場合、顧客から資金を集めているだけで営業していない可能性も。
そして、グループ会社のライセンスも確認しましょう。グループ会社のライセンスが、規制の厳しいEU圏内やオーストラリアのものであれば、信頼度が高いといえます。
2．評判なども調べる
海外FX業者を利用する場合は必ず評判を調べるようにしましょう！SNSやネットの掲示板などに情報がたくさんあるので、使い心地などもわかります。ただし、ネットの情報がすべて正しいわけではないので注意が必要です。
信託保全・分別管理についても確認
顧客から預かった資金をどのように管理してるのかも確認してください。最低でも分別管理を採用している業者を選びましょう。信託保全であれば、破綻してもお金が戻ってきやすいので安心です。
すべての海外FX業者がやばいわけではない！
海外FX業者だからといって、すべての業者がやばいわけではありません。なぜなら、その立場で考えると、海外にある会社はすべて詐欺を働くという考え方になるからです。
もちろん、詐欺行為を行うFX業者も中には存在します。しかし、金融ライセンスの有無や評判を確認しておけば、まっとうなFX業者に行き着けるはずでしょう。
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