海外FXとノックアウトオプションではどちらが勝てる? さまざまな条件を比較!

4月 30, 2021

海外FXのレバレッジに魅力を感じながらも、業者の安全性に疑問を感じてしまい、引き続き国内FXを使っていませんか?

特に、一部の国内FXで提供されているノックアウトオプションなら、海外FXよりも高いレバレッジで取引ができるのでは?と考えられた方も多いでしょう。

では果たして、海外FXとノックアウトオプションでは、どちらがより魅力的なのでしょうか?

そこでこの記事では、

  • 海外FXがノックアウトオプションよりも優れている点
  • ノックアウトオプションが海外FXよりも優れている点
  • 結局どちらが取引しやすいのか

について解説します。

両方のサービスを比較するので、海外FXを利用すべきかノックアウトオプションを使うかで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね!

この記事を書いた人

茶虎
海外FX歴8年の現役トレーダー兼ライター

国内FXを1年ほど利用していたが、資金的に利用しにくいという理由で海外FXに転身。これまで口座開設した海外FX口座は10種類以上。トレード方針はスイングトレードとEAを使った自動売買。2018年より、ライターとして「FX」「節税」「クレジットカード」など投資・金融ジャンルを中心に200記事以上を執筆。海外投資にも関心があり、投資を行っている。

海外FXとノックアウトオプションを比較!

海外FX業者とノックアウトオプションの条件などを比較した結果が以下の表です。まずは、どのような違いがあるのか比較してみましょう。

海外FX ノックアウトオプション
利用できる業者の数 世界中なので幅広く利用できる
  • IG証券
  • Forex.com
必要証拠金(1万通貨) 300円〜3,000円前後 1,000円〜10万円以上
ボーナス もらえる もらえない
注文方法
  • 成行だけでなく指値の注文も可能
  • 自由に注文する価格を決められる
  • 成行のみ
  • あらかじめ用意されたポジションを選ぶ
損切りの設定 何度でも動かせる 一度設定した損切りは動かせない
スプレッド やや広いが安定している 狭いが、指標発表時に広がる
保有期間 無期限 最大でも1年まで
自動売買やチャート分析 自動売買が可能で、本格的な分析もできる 自動売買はできず、分析も用意されているツール内のみ
資金の管理方法 分別管理 信託保全

海外FXがノックアウトオプションよりも優れている8つの点

まずは、海外FXがノックアウトオプションよりも優れている点を解説します。

  1. レバレッジが高い
  2. ボーナスがもらえる
  3. 注文方法の自由度が高い
  4. 指標発表時の注文も安定している
  5. 損切りを動かせる
  6. 取引できる業者が多い
  7. 長期トレードも可能
  8. 自動売買やチャート分析ができる

全部で8つあるので、詳しく解説しますね!

1.レバレッジが高い

海外FX業者の魅力はレバレッジの高さです。

FX業者 最大レバレッジ
Axiory 400倍
BigBoss 999倍
FBS 3,000倍

レバレッジが低い業者でも400倍、高い業者であれば3,000倍のレバレッジでトレードできます。レバレッジが高いほど、少ない資金で多くのポジションを持つことができ、高い利益を上げられるかもしれません。

一方のノックアウト・オプションでは、最大レバレッジ1,000倍相当の取引が可能。以下の表は1ドル100円のときにドル円を1万通貨購入する際に必要な証拠金の比較です。

Axiory(レバレッジ400倍) FBS(レバレッジ3,000倍) IG証券(実質レバレッジ1,000倍)
必要証拠金 2,760円 368円 1,000円前後

ノックアウトオプションを購入する際に必要な証拠金は、損切りされるノックアウト価格によって変わります。そのため、実質レバレッジが低ければ1,000円前後で1万通貨のポジションを保有可能です。

ただ、最大レバレッジ3,000倍のFBSであれば、もっと必要証拠金を抑えられます。さらに、必要証拠金が安くなる価格の範囲は限られているので、必ず良い条件で取引できるとは限りません。

2.ボーナスがもらえる

海外FXと国内FXが提供するノックアウトオプションでは、ボーナスがもらえるかもらえないかが違います。海外FX業者の中には、口座開設をしたり入金をしたりすれば証拠金として利用できるボーナスがもらえます。

口座開設ボーナス 口座開設をするだけ数千円〜数万円のボーナスがもらえる
入金ボーナス 入金した金額のうち数十%〜100%分のボーナスがもらえる

たとえば、100%入金ボーナスを利用して5万円入金すれば、入金した5万円とは別に100%にあたる5万円分のボーナスがもらえます。つまり、最初から10万円の証拠金で取引ができるので、ロットを増やしやすくなるのです。

そのため、資金が少ない方はボーナスがもらえないノックアウトオプションよりも海外FX業者を選ぶのがおすすめです。

3.注文方法の自由度が高い

海外FX業者は成行注文だけでなく、あらかじめ指定の価格に到達したら注文することも可能です。そのため、「今すぐ売りたいけどもう少し上がりそう」と考えた場合は、少し高値になったところで注文をすることもできます。

このように、海外FXなら幅広い注文方法に対応しているので、戦略次第で利益を上げやすくなるのです。

4.指標発表時の注文も安定している

海外FX業者の場合、経済指標の発表時間帯も値動きは安定しています。そのため、極端に注文が約定しなかったり想定とあまりにも離れた価格で約定することは多くありません。

ところが、ノックアウトオプションは指標発表時にスプレッドが広がりやすい傾向があるので注意しなければなりません。

指標発表時は値動きが激しくなるので、短期トレーダーにとってはチャンスが増える時間帯です。ノックアウトオプションでは指標発表時にスプレッドが広がるため、あまりトレードに適していません。

5.損切りを動かせる

海外FXなら一度設定した損切りを調整できます。

好ましいことではないですが、損切りにかかりそうなら、設定価格をずらして損切りされないようにすることも可能です。万が一損切り価格を間違えて入力しても、すぐに変えられます。

ところがノックアウトオプションでは、一度決めた損切りを動かすことは不可能です。そのため、想定と逆の動きになれば、損失が膨らむ前に泣く泣く損切りをしなければなりません。

6.取引できる業者が多い

ノックアウトオプションを取引できる国内FX業者はIG証券とForex.comのみ。さらに、海外の主要国では投機性の高さからバイナリーオプションさえ禁止されています。

主要国 バイナリーオプションの利用
日本 可能
イギリス 2019年4月2日より禁止
EU 2018年3月27日より禁止
カナダ 2017年9月28日より禁止
アメリカ 可能

他方、レバレッジの高い海外FX業者は世界中にあります。そのため、自分の資金量や取引環境に合わせて、幅広い選択肢から好きな業者を選べるのです。

加えて、自分でトレードするときはA業者、自動売買をするときはB業者、というように複数の業者を使い分けることも可能。

もちろん、日本人スタッフが在籍しているFX業者がほとんどなので、英語が話せない方でも安心して取引を楽しめるでしょう。

7.長期トレードも可能

通常、FXではポジションの保有期限がありません。したがって、スワップ狙いのトレードや長期的な資産運用目的でのトレードもできます。

しかし、ノックアウトオプションの保有期限は最長でも1年です。そのため、満期を迎えれば、自動的にポジションが決済されるので長期トレードには不向きですね。

8.自動売買やチャート分析ができる

海外FX業者ではメタトレーダーを利用できるFX業者がほとんどです。そのため、EAを使った自動売買やインディケーターなどを使ったチャート分析も手軽にできます。

加えて、ネット上で配布されていたり購入できたりするものもインストールして使えるので、より本格的なトレードも可能です。

一方で、ノックアウトオプションで利用できるのは、FX業者が提供している独自ツールのみ。そのため自動売買をしたり、外部からインディケーターを入れるのはことはできません。

ノックアウトオプションが海外FXよりも優れていること4つ

海外FX業者よりも国内FX業者で取引をしたい方もいるかもしれません。ノックアウトオプションが海外FX業者よりも優れている点は4つあります。

  1. 海外FXよりも必要証拠金を抑えられることがある
  2. 税金が安い
  3. スプレッドが狭め
  4. 信託保全されているので安心

順番に解説しますね!

1.海外FXよりも必要証拠金を抑えられることがある

ノックアウトオプションでは海外FXで取引をするよりも必要証拠金を抑えられるケースがあります。ただし、ノックアウトオプションで最大レバレッジが海外FX業者並に高い注文は限られています。

以下の表は、1ドル110.4円のときにノックアウトオプションを1万通貨取引した際の必要証拠金一覧です。

ノックアウト価格 ブル(上昇)の必要証拠金 ベア(下降)の必要証拠金
1,100円 14,000円 注文不可
10950 9,000円
11000 4,000円
11030 1,100円
11050 注文不可 1,300円
11100 6,000円
11150 11,000円
11200 16,000円

この表によれば、最大レバレッジが高い状況で取引するためには、かなりリスクを取らなければなりません。

  • 上昇すると予想する場合、110.3円未満になった時点で損切り
  • 下落すると予想する場合110.5円を超えると損切り

そのため、確かに海外FX業者よりも必要証拠金を抑えて取引ができますが、損切りまで10pipsしかないので注意が必要です。

2.税金が安い

ノックアウトオプションを提供している国内のFX業者を利用した場合の税金はどんなに稼いでも20.315%です。他方、海外FXの利益は5%から45%となっており、稼げば稼ぐほど税金が高くなってしまいます。

所得税の税率
海外FX 5%〜45%
ノックアウトオプション 一律20.315%

そのため、海外FX業者の利益は法人化でもしなければ、税金が高くなってしまいます。

▶︎海外FXを法人化するメリットや法人化のタイミングはこちらで解説!

3.スプレッドが狭め

ノックアウトオプションは国内FXのスプレッドよりも広がりやすいですが、海外FXよりは狭い傾向があります。

通貨ペア ノックアウトオプション BigBoss
USD/JPY 0.6pips 0.85pips
EUR/JPY 0.9pips 1.35pips
GBP/JPY 2.0pips 2.15pips
AUD/JPY 1.2pips  1.65pips

勝てる自信がある場合は、ノックアウトオプションでの取引のほうがコストを抑えられます。

4.信託保全されているので安心

ノックアウトオプションを提供している国内FX業者は日本国内の会社のため、信託保全が義務化されています。万が一、FX業者が倒産したとしても第三者である信託先金融機関金から預けたお金が戻ってくるのです。

他方、海外FX業者では信託保全を導入しているFX業者はほとんどありません。顧客から預かった資金と運営元の資金を分けているものの、必ずお金が戻ってくるとは限らないので注意が必要です。

海外FXの方がノックアウト・オプションよりも取引しやすい

ノックアウトオプションは、実質的にレバレッジ1,000倍で取引ができるので魅力的です。ところが、必要証拠金が少ない注文が限られる点やトレードの自由さに欠けるため、上級者であっても勝つのは難しいかもしれません。

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4月 30, 2021海外FX